山口 晃 アーティスト・トーク

山口晃 アーティスト・トーク」、広島市現代美術館、2015.10.11


現代美術館の展覧会「俯瞰の世界図」のメイン作品が、山口晃の「Tokio山水(東京圖2012)」なので、作家本人がわざわざ来てくれてお話をするという会があったから、ありがたく行ってきた。

整理券の番号が140番台だった(120人定員)ので、座れるのかと心配していたが、追加の椅子を置いてくれたのでなんとか座れた。ほぼ満員。それはそうだわ。

スライドを映して話をするのだが、スライドになっている絵は「上杉本洛中洛外図屏風」と、「Tokio山水(東京圖2012)」。自作に触れていたのはちょっとだけで、ほとんどの話は上杉本の見方について。洛中洛外図というのはどういう風に見るものかというお話。これは相当おもしろかった。

スライドには作家自作の「洛中洛外図」もあったのだが、これはほとんどダジャレというもの(きんかくし=金閣寺、とか)。これはこれでおもしろい。

教育テレビで自作の展覧会について話しているところもおもしろかったが、今日のトークもやはりおもしろかった。これは知識とかなんとかもあるけど、人柄。謙譲の徳と、毒と、絵に対する愛。また田舎まで来てくれるといいな。現代美術館は、この人の個展をやってくれ。