探検バクモン ニッポン労働ブルース 人情編

探検バクモン」、「ニッポン労働ブルース 人情編」、2015.9.23


先週に引き続いて、大阪、あいりん地区の回。この番組では「釜ヶ崎」と言っている。

この回の案内役として加わったのは、「SHINGO☆西成」というラッパー兄ちゃん。ここ出身で、地元の人気者なのだ。じゃりン子チエを出してきたが、あれはここの話だったのね。テレビに、環状線の向こうに通天閣がある場面が映っているので確定だ。もちろん、アニメ版で釜ヶ崎だの西成だのという言葉は出ない。

ホルモン焼き屋ではホルモン1皿140円。安い。弁当屋では、おにぎり2個100円から、お弁当は1個200円から。4時から営業と言っている。おばちゃんはヒョウ柄の服を着てるわ。

太子の路地を歩いて、猫塚へ。ここは行ったことがあるが、路地の奥にあって、簡単にはわからない。鳥居には「船乃木大明神」とある。ここは戦前に「てんのじ村」と言われ、芸人の町だったので、三味線のための猫供養の神社がある。

それからカメラは飛田新地へ。たぶん早い時間に行っているので、店は少ししかあいていない。当たり前ですが。「料亭」の看板にはぼかしが入り、ちゃんと映るのは、「鯛よし百番」だけ。大正時代の飛田新地の写真も出ていた。昔の遊郭らしい立派な建物。

ここが現在も営業している遊郭だということは、いちおう遠回しに言っている。一軒だけ、本当に「料亭」の開いている(もちろんおねえさんはいない)場所を映した。これは画期的。入口だけで、実際に営業している楼上の部屋が映っていないのはざんねんだ。ラッパーの兄ちゃんは、小さい頃にここに友だちと会っていた思い出の話をしていた。

日雇い労働者とか、生活保護はともかくだが、NHKがよく飛田新地を映した。それだけでもえらいわ。番組を見た人が、営業時間にここに冷やかしで来ないことを祈る。