探検バクモン ニッポン労働ブルース 浪花節編

探検バクモン」、「ニッポン労働ブルース 浪花節編」、NHK総合、2015.9.16


この番組がこの週と翌週、2回連続であいりん地区の取材ビデオを流すということで見てみた。案内人は水野阿修羅という労働者兼文筆業の方。あいりん地区在住45年。あと、サヘル・ローズがくっついている。

ここは日本で最初に路上監視カメラが設置されたところ。21世紀になっても暴動やってるからねー。石や火炎瓶をガンガン警察に投げてるところが映っている。水野氏もちゃんと暴動には参加していた。

あいりん総合センターにももちろんカメラが入っている。人の顔にはぼかし。朝5時にセンターのシャッターが開いて、おじさんたちが中にどんどん入っていくビデオもあるが、これは古いものなのでぼかしなし。求人はバブル期には年間370万人あったが、現在は年間50万人。

このセンターの仕事は職業紹介よりも、日雇い失業保険。2ヶ月26日以上働くと、仕事がない時に手当が払われる。通称「白手帳」。炊き出しもやっている。結核検査のための検診車もいる。ここは結核患者が非常に多いところ。

ここのアパートに住んでいる人のところにインタビューにも行っている。アパートの部屋は見たところ3畳。おじさんは79歳だ。それにしては若く見える。飯場の生活のビデオもあり。おじさんがCDラジカセでかけている歌は、「釜ヶ崎人情」。これをバックに三角公園での夏祭りのビデオが映っている。

ここにテレビカメラが入ることはそんなにないと思うが、どんどん声をかけてくる人がいる。自転車の荷台が広くつくってあるのは、空き缶集めのため。空き缶1キロが145円で、稼ぎがいいと一日5000円になるのでなんとかやっていける。

ここに多いのはドヤと貸しロッカー。ドヤもホテルではなくなり、生活保護を受け入れるためにアパート化しているところだらけ。住民の4割が65歳以上。アパートの経営者にもインタビューしている。風呂場もバリアフリーになっているし、服薬の支援をするためにずっと人を張り付けたり、工夫している。入居者用の交流室もある。最初は入居者同士のケンカがたいへんだったが、最近15年くらいは人間関係もできてなんとかなっている。

SHINGO西成というラッパーの人が登場したところで番組は終わり。続きは次回。予告編では、飛田新地も映っている。NHKもよく映した。