若き勇者たち
「若き勇者たち」、パトリック・スウェイジ、C・トーマス・ハウエル、チャーリー・シーンほか出演、ジョン・ミリアス監督、アメリカ、1984
「レッド・ドーン」のリメイク元。基本的な設定は同じ。しかし、いろいろと違っている。こっちのほうがいい映画。
コロラドの田舎に、ソ連、キューバ、ニカラグア連合軍がいきなり攻めてくる。普通に高校で授業をやっていると、空からパラシュートが降りてくるのだ。高校生はバンバン撃たれて、どんどん死亡。ほんとうの「高校大パニック」だ。
冒頭部分は、何の説明もなく始まるので、なんでコロラドの山奥に敵が来るのかまったくわからない。ラジオくらい聞くだろうと思うが、「ラジオは壊れてる」の一言で済ませてる。話がある程度進んで、生き残っているアメリカ軍のパイロットが説明するまで状況はよくわからない。
「レッド・ドーン」と違うところは、高校生パルチザン「ウルヴァリン」(この名前は同じ)が、連合軍を殺していくごとに、ウルヴァリンの方も一人一人やられていくこと。戦争だからあたりまえだが、仲間が裏切っていたりする。パトリック・スウェイジは仲間を殺すことをためらっているが、他の仲間がサクッと射殺。画面はどよーん。敵の同い年くらいの兵士も容赦なく射殺。
女の子(リー・トンプソン)も瀕死の重傷を負ったあげく、手榴弾で敵もろとも自爆。パトリック・スウェイジとチャーリー・シーン兄弟も、チャーリー・シーンが撃たれ、その後パトリック・スウェイジも胸に弾丸を。パトリック兄ちゃんが自分も重傷を負って、チャーリー・シーンの死体を抱きかかえていくところが涙。敵のキューバ軍大佐も自分から銃を捨てるのでした。
敵の戦車やヘリコプターも苦労してそれっぽいものをこしらえている。設定こそバカっぽいが、あんまりバカ映画じゃない。けっこういい映画。パトリック・スウェイジも死んじゃったけどね。