インモラル物語

「インモラル物語」、リセ・ダンヴェルス、シャルロット・アレクサンドラ、 パロマピカソ、フローレンス・ベラミーほか出演、ヴァレリアン・ボロフチック監督、フランス、1974


これはなつかしいエロ映画。断片しか覚えていなかったので、ほとんど記憶から消えていた。

4話のオムニバス形式で、第1話は現代ものだが、第2話は「女哲学者テレーズ」ネタ(これで興奮してオナニーする女の子の話)、第3話は、「エリーザベト・バートリ」ネタ(血がドロドロしたお風呂に入っているシーンあり)、第4話は「ルクレツィア・ボルジア」。

このエリーザベト・バートリ・ネタは、「ベルばら」の「外伝・黒衣の伯爵夫人」が思い出されてなつかしい。こっちはちょっとエロ要素を入れて描いているので、本来はこちらの方が正しい描き方なのだろう。ちゃんと「鉄の処女」も登場。池田理代子は、美肌のために処女の血を浴びるとか、よく少女漫画でやれたなあと感心する。

エロ要素の入った映画ではあるが、はっきりしたセックスシーンはなく、ソフトポルノとすらいえない(広い意味ではそうなのだが)。今見ると非常に微妙な映画。こういうものでも昔の人には刺激が強かったのだろうか。