ベートーヴェン「交響曲第4番」、プロコフィエフ「戦争と平和」組曲、秋山和慶指揮、広島交響楽団
ベートーヴェン 序曲「レオノーレ」第3番
「序曲レオノーレ第3番」と「交響曲第4番」は並みの出来。いつもどおりという感じ。
この日に楽しみにしていたのは、プロコフィエフ(クリストファー・パーマー編曲)「戦争と平和」からの交響組曲。もともとプロコフィエフのオペラそのものを全然聞いてない。いろんな版があるが、長いものは4時間かかるとのこと。そんなもの聞いてられるか。ということで、こっちのオーケストラだけの抜粋編曲版でとりあえずいいわ。原曲はトルストイの小説をオペラに仕立てたもの。
この編曲版、原曲がわからないので、どういうつながりで抜いてきたのかよくわからないが、7曲構成で30分足らずの短い曲。「舞踏会」、「舞踏会」、「舞踏会」、「間奏曲」、「フィナーレ 吹雪」、「フィナーレ 戦闘」、「フィナーレ 勝利」という順番。舞踏会とフィナーレばっかりだ。
しかし曲はおもしろかった。とにかく、金管が鳴りまくっている。編成も大きく、金管だけでも、ホルンとトランペットが4本ずつ、トロンボーン3本、テューバ。打楽器も、トライアングル、ウッドブロック、大太鼓、小太鼓、シンバル、タムタム、グロッケンシュピールがいる。
聞いててスカッとする、気持ちのよい曲。プロコっぽい派手さが全開。「フィナーレ 勝利」のところでは、自作の「イワン雷帝」からメロディーを借りてきていた。ほかで聞く機会はないと思うので、やってもらってよかった。おもしろかったよ。パチパチ。