直撃地獄拳 大逆転

「直撃地獄拳 大逆転」、千葉真一佐藤允、郷鍈治ほか出演、石井輝男監督、東映、1974


前作「直撃地獄拳」の続編。あいかわらずなんでもアリのお笑いアクション。

設定は同じなので、池部良の指令で、三人のチームが中島ゆたかの呼び出しで集合。千葉真一はなぜか自衛隊空挺部隊に入っている。佐藤允はひまそうですぐ来る。郷鍈治も呼び出されて、揃った。任務は盗まれたダイヤモンドの奪回。ついでに持ち主の大富豪の娘も誘拐されたので、取り戻せというもの。依頼してきたのは保険会社の丹波哲郎

三人組は、ダイヤモンドと娘を強奪したマフィアに潜入するのだが、じつはダイヤを盗まれた大富豪は、マフィアの仲間で保険金を詐取しようとしていたというおはなし。

佐藤允が、陸軍隼戦闘隊のパイロットだと言い出して(これも適当)、軽飛行機を操縦して、空から金庫まで千葉真一と郷鍈治をパラシュートで下ろしたり、郷鍈治の背中に火がついて、それを千葉真一が小便で消したり、いきなり志穂美悦子がチャイナドレスで現れて敵と戦ったり、いろいろあるが、任務は無事終了。

しかし、保険会社のはずの丹波哲郎は警視庁の人で、千葉、佐藤、郷の三人をひっくくって、刑務所に送り込んでしまう。網走刑務所に送られた三人を待っていたのは、嵐寛寿郎だったというオチ。この時はもう「網走番外地」は古典だったし、石井輝男つながりだもんね。

バカっぽいお笑い連発。でもマンガ的でいい。アクションはちゃんとキレている。悪役も、名和宏、安岡力也、黒部進ら、いろいろ出てくる。単純におもしろい。