ドキュメント72時間 さらば都心のボウリング場

ドキュメント72時間」、「さらば都心のボウリング場」、2015.1.16


先々週にやっていたこの番組、どこのことかと思ったら、「新宿ミラノボウル」だった。ここは2014年12月31日で閉館。同じビルには、「新宿ミラノ1,2,3」、「シネマスクエアとうきゅう」が入っていたが、建物ごと新築して、後はシネコンほかが入る複合ビルになる予定。

撮影は、閉館直前の2014年12月1日から4日。大きな建物だから、それなりに広く、5階と6階で58レーンある。閉館が近いからといって、そんなにお客が来ているわけはなく、夕方でもけっこうすいている。今時、ボウリングのお客は少ないもんね。

深夜2時くらいまでカメラがねばっていると、お客は一人もいなくなり、そのまま閉店。ここは終夜営業だったのか。場所が歌舞伎町の真ん中だから、終夜営業も当然で、掃除は朝の5時にやっている。しかし、お客がゼロになると、午前2時でも閉めている。少しだけ映った料金表を見ると、平日、土日祝日、深夜の区別はあるが、開店時間と閉店時間の表記がない。毎日終夜営業では客が途切れることも多いだろう。

従業員もたいへんだ。従業員はプロボウラーがやっている。こちらも生活は大変そう。ここがなくなったら、働いている人はどうするのだろうか。

投げている人たちは、プロの人は別として、ボウリングが特別うまいというわけではなく、ちょっと暇だとか、ちょっと好きだという人が多い。比較的高齢の人(50歳以上)の人が多い。ボウリング全盛期は1970年代くらいだったのだから、その頃ボウリングをやっていた人なのだろう。このボウリング場で知り合ったボウリング仲間だという人たちもいる。ここがなくなるのを知っている人たちはみな名残を惜しんでいる。

昭和42年に開業したということなので、47年間も営業していたのだ。ボウリング場の廃業はここだけではなく、2015年3月には田町駅の海側にある田町ハイレーンがなくなる予定。ボウリング場はいったいいくつ残るのだろうか。