赤毛のアン 41話

赤毛のアン」41話、「クィーン学院への旅立ち」


アンがもうすぐクィーン学院に入学するので、マシュウとマリラはその準備でいそがしい。アンは、ダイアナとわずかな時間を惜しんでいる。

リンド夫人は、「あの子が田舎には帰らない」と言い出したらどうするの?と不穏なことを聞いているが、マリラは「あの子がそうしたいのなら、させてやるまで」と返している。

そこにアンをアヴォンリーに連れてきた、スペンサー夫人が訪ねてくる。用件は、富豪のアメリカ人がアンを養子にしたいと望んでいるのを伝えること。富豪は、ホテルでのコンサートでアンを見つけ、アンのことを調べた上で、それを望んでいるという。富豪は、5つも銀行を持っている大金持ち。

マシュウとマリラは、「いったいどういうつもりなの」と、半分心配、半分怒っている。アンの答えが気になるのだ。結局アンとスペンサー夫人の話を立ち聞きしてしまう。もちろん、アンの答えはノー。スペンサー夫人はプンプンして帰っていく。

マリラは、アンにイブニングドレスを買ってやることにする。生地はミセス・アランに選んでもらう。これはもともとマリラが、「アンにはぜいたくすぎる」と言っていたもの。ジェーン、ルビー、ジョーシーがイブニングドレスを買うと聞いて、アンに肩身の狭い思いをさせたくないのだ。

ドレスが縫いあがった後、アンはドレスを着て、マシュウとマリラの前で、コンサートでの朗読を再演する。マリラはアンが初めて来た日々のことをまた思い出して涙する。親心だ。

アンはマリラにすがりついて別れを惜しむ。

アンが出発する日が来て、マリラとダイアナに見送られていく。


この話、アヴォンリーを出るだけで1話分使っている。でも考えてみれば原題は「グリーンゲイブルズのアン」だから、ここがハイライトでもあたりまえなのだ。アニメの最初の頃と比べると(タイトルバックは、アンが来たばかりの頃で変わってないからそれでわかるが)、アンは見違えるほど、大人っぽくなり、女の子らしくなっている。これはマリラでなくても、感慨深い。