赤毛のアン 38話

赤毛のアン」38話、「受験番号は13番」


クイーン学院の受験が迫っていたので、アボンリーでも模擬試験。試験科目は、幾何、代数、ラテン語、国語=英語など。3日間もある。中等教育学校でも、ラテン語はあったのね。

アンの成績は、本人は「まあまあ」と言っているが、ほぼ満点近い。しかし受験番号が13番なのでアンは動揺する。ただの迷信だとアン本人も言っているが、試験なので小さいことでも心配の種になる。マリラはあいかわらず相手にしていない。

6月の学期が終わり、クイーン組は解散され、ステイシー先生の任期も終わり。ミス・ステイシーは、生徒ひとりひとりに手紙を書く。いい先生だ。生徒も名残惜しげ。アンはクイーンを目指しているが、ダイアナはそのままアボンリーの学校に残るので、深刻な問題。

それでも試験日が近づいて、アンはシャーロットタウンに行き、ジョセフィンおばさんに迎えに来てもらう。アボンリーの生徒たちは、ミス・ステイシーに拾われて、クイーン学院へ。試験が始まり、初日は国語と歴史。落ち込んでいる者もいるが、ミス・ステイシーはみんなをアイスクリーム屋に連れて行ってくれる。

2日目は幾何。前の日にアンは、マシュウ、マリラ、ダイアナに手紙を書いて出す。3日目の試験も終わり、アンはジョセフィンおばさんの家から、鉄道で戻ってくる。マリラがごちそうを作ってくれ、ダイアナもいっしょに食事をすることになる。


この話、いままであまり考えていなかったが、アンは養女として迎えられているのだが、もともとはジェリー・ブートと同じく、労働力になることを期待して呼ばれていたのだ。マシュウとマリラが厳しい人なら、教育など最低限しか受けさせられず、朝から晩まで働かされていて当然。この小説ではそうはなっていないが、20世紀はじめのカナダの農村などきついことだらけだろう。