改正湯

「改正湯」、大田区西蒲田5-10-5


今回、大田区、蒲田近辺の銭湯をちょっと偵察してきた。蒲田駅西口から、歩いて8分というところにある銭湯。

全体が集合住宅になっているビルの中2階にある。その下には半地下式になっている駐車場。この銭湯の客が止められるのかどうかはわからない。この銭湯は自前のサイトを持っているので、見ると歴史がわかる。

昭和4年創業となっているが、3年前の2011年12月に改築されていて、ほぼ新築。フロント式の入口も、脱衣場も、浴場、設備、すべてが新しい。非常に気持ちいい。

ここの特色は、まず「黒湯」。これは蒲田周辺の銭湯でしかみないもので、本当に黒いお湯。10cmくらいしか透明度がない。この銭湯の説明では、この近くで湧いている、炭化物(フミン酸)の色が出ているお湯で、一般には「モール泉」といわれているもの。ここ以外では見たことがない。

次の特色は、浴槽が完全分割されていて、それぞれ温度が違うこと。この銭湯はサウナがないが、温度違いは非常にありがたい。41度ちょっとの熱めの浴槽と39度強のぬるめの浴槽があり、交互に入っていると非常に気持ちよく、長湯もできる。サウナがなくても、十分気持ちいい。

3番目の特色は、壁一面を覆う、豪華なモザイクタイル。図柄は、広島市の「泉湯」とほぼ同じ、湖畔に西洋風のお城が立っているというもの。しかしこちらのお風呂は壁の面積が大きく、男湯と女湯にまたがって一面モザイクタイルで覆われているので、大迫力。とても豪華。

東京でも銭湯はどんどん減っているが、場所によっては建て替えしてでも続けられるところもあるのだ。これは田舎とは違うところ。客としては、新築できれいで設備がいい銭湯が気持ちいいにきまっている。