マッサン 53-54話

「マッサン」53-54話


野々村が持ってきた、「月給100円の化学教員」の口にかなり心が動いているマッサン。しかし、エリーは、ウィスキーへのマッサンの思いをわかっているので、動じない。

一方、鴨居の大将は、日本人のウィスキー技術者を見つけようとしていたが、やはり聞こえてくるのはマッサンの話。物別れになってしまって、沈んでしまう大将だが…。

マッサンは、化学の教師に傾くので怒るエリー。しかし、ちょうどそこに鴨居の大将がわざわざ訪ねてきた。大将は、スコットランドの技術者に払うはずだった4000円の現金をポンと出し、これを前払いするから、会社に来いと言う。

度量の広い大将は、お前の頑固さが欲しい、お前が必要や、とマッサンを口説く。大将の自動車で、小さい家に連れて行かれるマッサンとエリー。大将はウィスキー作りのための文献や、樽に入れて保存されていた「ウィッキー」の原酒をマッサンに見せる。

ようやくマッサンは、鴨居についていく気になった。大将が差し出した手を握るマッサン。

早朝に、エリーはマッサンを起こして、竹原に連れて行った。鴨居商店に入る報告をするためだ。泉ピン子は、エリーがスコットランドに帰るものと思ってぬか喜びするが、そこに鴨居の大将から、わざわざ竹原の実家にみかんが届く。全部で十箱もあるので驚く一同。泉ピン子は渋い顔だが、前田吟は笑っている。

エリーは、一人で泉ピン子のところに行って、もらった給金をマッサンの就職のために使った礼を言う。泉ピン子は、涙を流して、「なんで日本人に生まれなかった」と嘆くが、内心では喜びを隠している。

大阪に帰るマッサンとエリーを、俊夫が追いかけてきて、できたばかりの新酒をみやげに渡していく。二人は歌を歌いながら、大阪への道を急ぐ。


3週間引き伸ばしてやっと、ウィスキーを作れるところまで来た。マッサンは、エリーの引き立て役とはいえ、いいかげん情けない。しかし、これからも、「迷走するマッサンをエリーが支えて、仕事をさせる」パターンが続くんだろう。それもどうなのよ。