ズービン・メータ指揮イスラエルフィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト「リンツ」、チャイコフスキー交響曲第5番

ヴィヴァルディ   「調和の霊感」第10番

モーツァルト    交響曲第36番「リンツ

チャイコフスキー  交響曲第5番



 ズービン・メータ指揮、イスラエルフィルハーモニー管弦楽団ザ・シンフォニーホール、2014.11.1


メータ指揮のイスラエル・フィル。この前の日にNHKFMで、「NHK音楽祭」でのこの楽団の公演を放送していたが、そちらは、シューベルトの5番とマーラーの5番。プログラムがかぶってなくてよかったわ。

こちらはバロック、古典派、ロマン派から1曲ずつという構成。

ヴィヴァルディは、4人の小ぎれいなおねえさんたちがソロで出てきて、ヴァイオリンをひいていた。チェンバロとチェロもきれいに合っていて、美しい曲。コンサートでももっと、バロックの曲をやればいいのに。

モーツァルトは、無難な出来。余計な強調をせずにあっさりと演奏していた。以前聞いた、小澤征爾/水戸室内管弦楽団のほうがねばっこくやっていたような気がする。

メインディッシュのチャイコフスキーの5番、ゆっくりしたテンポでしっかく曲をきざんでいた。第1楽章はちょっと地味すぎるような気がしていたのだが、第2、第3、第4楽章と進むに連れて、演奏がどんどん乗ってきた感じ。最後は非常にかっこよく締めてくれた。とても満足のいく演奏。

アンコールは2曲、プロコフィエフロミオとジュリエット」の「タイボルトの死」と、ストラヴィンスキーの「サーカス・ポルカ」。実はこのアンコールが一番出来がよかった気がした。とても精密に音楽が鳴っていた。プロコフィエフはいつか「ロミオとジュリエット」を全曲かけてくれるといいのにな。この楽団は4年ぶりの来日だが、今度来た時も忘れずに行こう。