林哲司・半田健人の昭和音楽堂 「船山基紀が彩った女たちの歌」特集

林哲司半田健人の昭和音楽堂」 「船山基紀が彩った女たちの歌」特集


前回の船山基紀特集の後編。こちらは女性歌手の歌。

1 ・ 「かもめが翔んだ日」 / 渡辺 真知子 (1978年・昭和53年)
2 ・ 「嘆きのサブウェイ」 / 山口 百恵 (1976年・昭和51年)
3 ・ 「しあわせ芝居」 / 桜田 淳子 (1977年・昭和52年)
4 ・ 「悪女」 / 中島 みゆき (1981年・昭和56年)
5 ・ 「真っ赤なロードスター」 / 松田 聖子 (1984年・昭和59年)
6 ・ 「A・r・i・e・s」 / 柏原 芳恵 (1987年・昭和62年)
7 ・ 「The Ballad Of You」 / MOTO&MASU (2014年・平成26年)

半田健人いわく、自分が歌謡曲の世界に入っていったのは、「かもめが翔んだ日」の楽器パートがきっかけだと言っている。確かに「かもめが翔んだ日」は、歌のパートと同じくらい、楽器のパートの出来栄えがいい曲。特にピアノがすばらしい。船山基紀の作品の中では初期の作品だが、その時点でこのレベルまでいっている。

「嘆きのサブウェイ」は、船山基紀が作曲も含めて作っている曲。これは聞いたことがなかった。軽快な感じで、趣味のいい感じ。

「しあわせ芝居」は、作曲は中島みゆき。これは作曲者の歌で覚えている曲。桜田淳子が歌ってたのか。船山基紀自身は、もう覚えてないという。たくさん曲を作っていると、前に使った曲を覚えていると二重に使ってしまうおそれがあるので、作ったらすぐに曲は忘れるようにしていたという。これも相当すごい話。

「悪女」は、これも中島みゆきの名曲。中島みゆきとはデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」から一緒に仕事をしているのだ。これもピアノパートが際立っている。船山基紀自身も、ピアノが先に浮かぶと言っている。生ピアノを芯に入れて他を重ねていくのがいいのだという。

自分の得意分野でないものが売れて、それが自分のカラーになっていくこともしょっちゅうだという。プロの音楽家はそういうものらしい。

「真っ赤なロードスター」は、松田聖子。「A・r・i・e・s」は柏原芳恵。アリエスの方はドラマも見ていて、原作を読んでいたので印象強い。こんなものも作っていたのか。

船山基紀が番組に出演している理由は、自分の音楽ユニットのプロモーション。MOTO & MATSU というのは、船山基紀松崎しげると組んでいるユニットのこと。曲は上手なバラード。