ハチャトゥリアン/フルート協奏曲、チャイコフスキー/交響曲第5番、ドリアン・ウィルソン指揮、広島公共k楽団

ハチャトゥリアン   フルート協奏曲(ランパル編)

    フルート:デニス・ブリアコフ


チャイコフスキー   交響曲第5番

    ドリアン・ウィルソン指揮、広島交響楽団


    HBGホール、2014.6.20


ハチャトゥリアンのフルート協奏曲というのは、実際はヴァイオリン協奏曲をフルートに直したもの。フルートでは吹けない部分をちょっと直してあるのと、カデンツァを全部書き換えてあるのとを除けば、ヴァイオリン協奏曲と一緒。まあ、これはこれでおもしろい。フルートのデニス・ブリアコフは、ソ連、クリミア出身の人。フルートはちゃんと吹けている。

ヴァイオリンでなく、フルートで聞いてもおもしろい曲。これは聞けて得した。

よろしくないのは、チャイコフスキー金管とチリ多い。ティンパニちゃんと鳴ってない。弦楽器のタイミングが合ってないところもあった。これはいけないでしょう。最後はいちおう盛り上げて終わったが、いい演奏とはいえない。

びっくりしたのは、第4楽章の途中でいきなり拍手した人が数人いたこと。こんな有名曲でも、終わりを知らないのか?それより、知らない曲なのに、終わったと思い込んでいきなり拍手を始める神経がよくわからない。知らなきゃ、他人の後から拍手すればいいこと。他人に先んじて拍手したところで何もいいことなし。最近、このオーケストラの演奏会だけでなく、曲が終わっていないのに、拍手だのブラボーだのやり始める人がたまにいるのだが、どういうことだろう。まったく意味がわからない。