赤毛のアン 11話

赤毛のアン」11話、「マリラ・ブローチをなくす」


アンが帰宅の時間を守らないので、マリラはプンプンしているが、アンが日曜学校のピクニックのことでウキウキしているので、ついつい乗せられて、アンにピクニックのお弁当をつくることを約束してしまう。

このピクニックではアイスクリームが出ることになっているので、アイスクリームを食べたことがないアンは、それがたのしみでならないのだ。アンはピクニックのこと以外、まったく耳に入らないようす。

次の日曜学校で、牧師さんがピクニックのことを正式に発表する。アンはピクニックのことは知っていたはずなのに、また喜んでいる。マリラはあきれるばかり。

アンは、たまたま、マリラの部屋にある針山の上に、アメジストのブローチが置いてあるのを見つけて、それを身につけてうっとりする。

後で、マリラが「針山に置いてあるブローチがない」とアンに言いに来る。アンは、タンスの上に戻したというのだが、マリラはブローチはなかったと言う。マリラはもう一度、部屋をよく探すのだがブローチは出てこない。

マリラは、アンが本当のことを言っていないと思って、アンを追及する。アンが知らないと言い張るので、マリラは「本当のことを言うまで、部屋から出てこないように」命じる。マリラは、アンがブローチをなくしてしまって、嘘をついていると信じているのだ。マリラの倫理観では、嘘をつくのは絶対に許せないこと。

翌日もアンとマリラの冷戦は続く。両方とも頑固なので引き下がらないのだ。マシュウもこの問題については関与しないという態度。夜になっても、アンはやっていないと言い張り、マリラは本当のことを言うまでは部屋から出さないし、ピクニックには行かせないと言い渡す。


ここでこの回はおしまい。アンとマリラがけんかしているだけなのだが、ピクニックのエピソードがよくきいていて、非常に見せ場のある回。見ている側は、ブローチがあっさり見つかることを期待するが、そう簡単にはハッピーエンドにはしてくれない。アンがピクニックに行けないはずはないと思うのだが、子供が見ていたら、心配でたまらないだろう。このへんも演出の妙。