赤毛のアン(1979 アニメ版) 5話

赤毛のアン」(1979 アニメ版)5話、「マリラ決心する」


アンを連れたマリラは、返却先のスペンサー夫人の家に到着。マリラは事情を説明して、アンを返すことを説明。さすがにアンは暗い顔でおしゃべりもしない。

スペンサー夫人は、「孤児院に返さなくても、ブルエットの奥さんが子守を欲しがっているから、そこに行ってもらえばいい」と言い出した。ブルエットの奥さん、顔色も人相も最悪。さすがのマリラも表情が暗くなる。完全にアンをこき使う気がありありとしていて、アンは死にそうな顔で口もきけない。

そこでいきなりマリラが「返すと決めたわけではない。もう一度マシュウと相談するので、家に連れて帰る」と言い出す。マリラはこの間ニコリともしないのだが、これがドラマのうまいところ。アンが安心してうれしそうな顔になり、見ている方もほっとする。グリーンゲイブルズに帰る馬車のまわりには花びらが降っている。

マリラは帰り道でも笑わないが、マシュウは、マリラがアンを連れて帰ってきたので驚いた表情。マリラとマシュウの話し合いで、アンを家に置くことになる。マシュウがうれしそうな顔を抑えているのがまた演出の妙。

カスバート家の本棚が少し映るが、ブレイク、バイロン、ブラウニング、スコットと詩集が並んでいる。ただの田舎の農夫ではない。

アンが就寝前にお祈りをする習慣がないと聞いて、お祈りを必ずするように厳しくしつけるマリラ。このお祈りがこの話のオチになっている。マリラの態度がやわらかくなっているのもいいところ。

この回でやっとアンの落ち着き先が決まった。もう5回目だ。気の長い話。