赤毛のアン(1979 アニメ版) 4話

赤毛のアン」(1979 アニメ版)4話、「アン、生い立ちを語る」


前回の終わり、アンがマリラに釣れられて送り返されるところのりピーとから始まる。アンはあいかわらずしゃべりまくっているが、マリラは流すだけ。途中での休憩がやや長めに描かれ、それが終わってから、アンが自分の生い立ちを話し始める。そこからやっと、アンとマリラのちゃんとした会話が始まる。

この部分、原作に忠実なアニメだから原作通りなのだろうが、ストーリーの上手さを感じる。簡単にアンとマリラが仲良くなったのでは、話がおもしろくならないのだ。

アンはずっとべらべらしゃべっていて、マシュウとマリラは基本的にそれを聞いているだけだが、こういう「相手が聞いている姿勢を見せなくても、自分から積極的に話しかけて親しくなれるのは、コミュ力の高さの証拠。孤児院の子供で欲しがられていないのに、ちゃんと引き取られて居場所に落ち着くことができるためには、人懐っこいことが非常に大事で、それができなかったら引き取ってはもらえない。

びっくりしたのは、この回が終わっても、まだマリラの馬車はスペンサー夫人(アンを連れ戻す先)に到着しておらず、この回全部がアンのひとり語りで終わってしまっていること。こんな悠長な進行でだいじょうぶだったのか。ちゃんとストーリーの内容は詰まっているので、退屈はしないが、昔のアニメの時間感覚にはいちいち驚く。