マイティジャック 5話

「マイティジャック」5話、「メスと口紅」


今回はマイティジャックが、ナチス生き残りの医者「ヨセフ・メンゲル」を追い回す話。この回は、久保菜穂子と二瓶正也がいない。当、天田、ドクター、博士は揃っているが…。

メンゲルは名医だったが、いまやなぜか日本で整形外科医をやっていることになっている。それが美容整形だけではなく、人間を改造してサイボーグにしているのだ。とりあえずできたのは、水の中でも呼吸できる水棲人間。ショッカーもびっくりのすごい技術だ。そもそも「メンゲル」がなんで日本でそんなことをしているのかが謎。この「メンゲル」、吹き替えなのか、日本語は完全にネイティブしゃべり。他の外人出演者は、ちょっと不自由な日本語を話しているのだが。

Qは、宇宙で補助器具なしで活動できる「宇宙サイボーグ」を作りたいので、こっちもメンゲルを探している。冒頭のシーンで「もう150人失敗した」と言っているが、失敗しすぎ。本物のヨーゼフ・メンゲレは、いろいろと目的があったので人体実験をやりまくっていたが、こっちは単一目的なんだから、実験台は大事に使ってほしい。

「メンゲル博士」は、「ユダヤ人委員会」からも追われている。イスラエル諜報機関だったらともかく、日本でそんなものが警察には何も言わずに他人を追い回していいものか。このメンゲルの助手をしている女医が白木マリで、ドクターの昔の恋人だったという設定。ついでにQの幹部は森山周一郎

ユダヤ人委員会のメンバーが白木マリを手づるにして、メンゲルを捕まえたところに、いきなりQが現れて、白木マリとマイティジャックのマリちゃんごとメンゲルをさらっていく。Qの自動車は、断崖から飛び降りて、そのまま水中を潜水航行。これも普通の車が何の仕掛けもなしに潜水艇になっていいのか?

白木マリに持たせていた発信機のおかげで、Qの居場所を突き止めたので、MJ号は発進。今回のQメカは潜水艦「スティブラー」。しかし造形は甘い。もうちょっとかっこいいとよかったのに。

MJ号は一度はQの潜水艦に追い払われてしまうのだが、とにかくマリちゃんと白木マリを助けなければいけないので、潜水服で潜入。一方Qは要塞島で、マリちゃんを宇宙サイボーグに改造しようとしていた。ベッドに乗せられて手術室に連れ込まれたマリちゃんだが、口紅にしかけた麻酔弾を使って、Qの科学者とメンゲルは全部眠らされてしまう。あいかわらずマヌケだ。

結局、メンゲルによって水棲人間に改造された鶴賀二郎が、死ぬ間際にメンゲルを絞め殺してしまいました。あとはQのスティブラーが、MJ号と対決。MJと戦う前に「味方基地を破壊せよ」と命令して自分で基地を潰してしまうところはいいが、その後はなすところなく、MJ号に空から爆雷攻撃を食わされて破壊されてしまう。あわれ。

この回、脚本が池田一朗なのだ。いつものようなドイヒーな脚本ではないが、池田一朗の平均的な出来からすると、いいほうには入らない。演出が悪いのか?いつものとおり、特撮部分とアクションドラマの部分がちぐはぐ。