赤毛のアン(1979 アニメ版)

赤毛のアン」(1979 アニメ版)3話、「グリーン・ゲイブルズの朝」


前回とは打って変わって、きれいな朝の描写が続くが、マリラはまったくアンを置いておくつもりはなく、アンがしゃべり続けても、全然動じない。このマリラのキャラがドラマをおもしろくしている。

一方、マシュウはほとんど口を利かないが、アンに好意を持っていて家に置いてもいいと思い始めている。これを簡単にセリフに出して言わせないのがミソ。マシュウの気持ちをしゃべっているのはマリラで、マリラは何も言わないマシュウの考えをとっくに理解している。

しゃべり通しのアンだが、黙っている場面では、挿入歌でアンの気持ちが示されている。これもうまい演出。

アンを孤児院に送り返すために、マリラが馬車を出してアンを連れて行くが、アンが馬車で去っていった後で、ようやくマシュウが感情を表に出す。ここも止め絵と挿入歌が中心。この回だけで挿入歌が3つも出てきた。ぜいたくな作りだわ。

ここで今回はおしまい。まだアンが落ち着くところが決まらないのか。スローテンポすぎだろう。1話1話はよくできているので、退屈はしないが…。昔の子供は気が長かった。