林哲司・半田健人の昭和音楽堂 林哲司&編曲家・萩田光雄の作品特集

林哲司半田健人の昭和音楽堂」、「林哲司&編曲家・萩田光雄の作品」特集


この番組、バカ放送局の中国放送がネットから降りて聞けなくなっていたのだが、2014年4月1日から「ラジコ・プレミアム」という非常にありがたいシステムができて、聴けることになった。月に350円を払うと、全国のラジオ放送が聴けることになったのだ。送出局のSBS静岡放送は、このシステムに入っていないのだが、ネットされている東北放送岩手放送が入っているので、ここ経由で聴ける。

このおかげで、東京、関西、その他のラジオも聴き放題だ。番組をネットしている地方局が困るから、全国ネットはやらないと言っていたはずなのだが、ラジオの聴取率は落ちているから背に腹は代えられないことになったのか?ユーザーとしてはありがたい限り。逆に言えば、このシステムに入らない放送局はバカ。自局がラジコ・プレミアムに入らなくても、ユーザーはお金を払って他局を聴くことができるのだから、さっさと入ればいいのに。

岩手放送は、6日遅れでネットするようなので、これからは全部聴ける。よかったよかった。

萩田光雄は、林哲司とほぼ同期の編曲家。「異邦人」「プレイバックPART2」など、傑作をたくさん出している人。この人が林哲司の楽曲を編曲したものが、今回の特集。

1 ・ 「愛のオーロラ」 / 荻野目 慶子 (1983年・昭和58年)
2 ・ 「愛情物語」 / 原田 知世 (1984年・昭和59年)
3 ・ 「天国にいちばん近い島」 / 原田 知世 (1984年・昭和59年)
4 ・ 「稲妻パラダイス」 / 堀 ちえみ (1984年・昭和59年)
5 ・ 「ラヴェンダー・リップス」 / 河合 奈保子 (1985年・昭和60年)
6 ・ 「1ダースの言い訳」 / 稲垣 潤一 (1986年・昭和61年)

「愛のオーロラ」は、映画「南極物語」のイメージソング。荻野目慶子の声が透明感があってきれい。楽曲も魅力的。この映画は見たことがないから知らなかった。岩谷時子作詞なのに、曲先だ。

「愛情物語」、「天国にいちばん近い島」は、両方ヒット曲で、映画の主題歌だから記憶にある。原田知世の声は、荻野目慶子に比べても幼い感じだが、歌はうまい。アイドル全盛期だった頃だ。子供っぽいけど、女っぽい。そして曲がいい。これが流行った頃は原田知世の魅力がよくわかっていなかったが、いま聴くと、これはいい。「天国にいちばん近い島」は2曲書いて、どちらをA麺にするかもめたが、プロデューサーの一言でこちらになったという。

萩田光雄は、ソルフェージュがきちんとしていて、楽器を鳴らさなくても、頭のなかで楽曲を組み立てて譜面を書けたとのこと。今はコンピュータがあるが、頭のなかだけでやるのはたいへんだ。

「稲妻パラダイス」は、堀ちえみ。聞いたことはないが、テンポの早い、アイドルっぽい曲。

「ラヴェンダー・リップス」は、河合奈保子だが、変拍子を入れていたりして、技巧をこらした曲。ゆっくりしたテンポの落ち着いた曲。河合奈保子も、歌うまい。

「1ダースの言い訳」は、秋元康作詞。これも「うまい」曲。

半田健人いわく、萩田光雄は器用すぎて、自分の色を出さない人。非常に幅広く仕事をしているし、オールマイティーになんでもやっている。職人音楽家だ。