五嶋みどり、シャイー、ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団、メンコン、タコ5

メンデルスゾーン: 序曲「ルイ・ブラス

メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲

ショスタコーヴィチ交響曲第5番


ヴァイオリン:五嶋みどり

   リッカルド・シャイー指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
フェスティバルホール、2014.3.19


シャイーとゲヴァントハウスの演奏会。行ってきたのは、Bプロ、五嶋みどりがメンコンを弾くプログラム。このほかにネルソン・フレイレベートーヴェンの「皇帝」を弾くAプロと、マーラーの7番を単独で演奏するCプロがあったのだが、やっぱり五嶋みどりが聞きたかったのだ。

最初の、「ルイ・ブラス」序曲の前に、指揮者が出てくるタイミングで拍手が始まったら、出てきた人は椅子を整理する人。客はどっと沸いていて、これはシャイーの冗談。つかみから上手だ。

五嶋みどりは、あいかわらずの堂々とした弾きぶりで、きれいな音を出していた。オーケストラはこの曲では抑えめな音で、五嶋みどりの引き立て役に徹している印象。とにかく、これが聴けてよかった。

しかし本番は、タコ5のほうだった。こっちは、先日聞いた、ペトレンコとオスロフィルの同じ曲の演奏に比べてこうも違うものかという、すばらしい出来。楽器の鳴りが全然違う。ゆっくりめのテンポだが、弦楽器も管楽器も、非常な迫力。終始圧倒されっぱなしだった。このオケは、ピアニシモの時にとてもきれいな音を出していて、それも心をひかれたところ。ホール全体がこんなに鳴るものか。お金を出してS席を買ったかいがあったというもの。ほんとうに行ってよかった演奏会。