ヴァシリー・ペトレンコ指揮、オスロ・フィル、ショスタコーヴィチ交響曲第5番

ニールセン   歌劇『仮面舞踏会』序曲

グリーグ    ピアノ協奏曲

ショスタコーヴィチ交響曲第5番


   ピアノ:アリス=紗良・オット

   ヴァシリー・ペトレンコ指揮、オスロフィルハーモニー管弦楽団上野学園ホール、2014.3.14


ペトレンコとオスロ・フィルの演奏会。これは東芝グランドコンサートの今年のプログラム。いつもHBGホールではなくて上野学園ホールで公演するのだが、HBGホールでやってくれた方が助かるのに。もっとも、この日は、HBGの方では広島交響楽団の定期公演があったからもろかぶりだ。

客席は9割近く埋まっていたのだが、実はこれ、チケットを大安売りしたおかげ。チケットをディスカウントするサイトにも出ていたし、当日券は全種類あった。学生席もかなり売られていたようで、制服の高校生くらいの子供が多かった。広響の定期とこれとどっちを買うかと言われたらこちらを買うが、定期会員の人はチケットを捨ててまでこちらには来ないだろうし。

肝心の演奏だが、はっきり言って、あまりよくない。ニールセンはまあまあよかったが、グリークの協奏曲は、オットがジャカジャカ鍵盤を叩きまくっていたのみ。オケとも合っていないところがあった。なのに、1楽章が終わってから拍手していた人多数。前に、N響広島公演でも、チャイ6の第3楽章が終わってから拍手していた人が大勢いたが、いったいなんなの?

もっとも残念だったのは、ショスタコーヴィチ。このオケ、金管木管はまだいいが、弦楽器が弱い。アンサンブルもちぐはぐ。式のペトレンコは、変なところで急にスピードを上げたり、落としたり、何がしたいのかよくわからない。広響よりはさすがにましだが、N響とか、東京のいいオケには負けていると思う。ペトレンコにはけっこう期待して聴きに行っただけに、かなりざんねん。

アンコールはブラームスハンガリー舞曲第1番」だが、これはさらに悪かった。出だしから、合ってないし。ちゃんと練習してないの?前夜、愛媛沖で地震があったから楽員がよく寝られなかったとか?自分は6000円のチケットで行ったから、そんなにダメージは受けてないが、高額のチケットを買っていった人はかなり失望しただろう。