宅悦とお岩~四谷怪談のそのシーンのために~

「宅悦とお岩~四谷怪談のそのシーンのために~」、作、演出、岩松了安藤聖梅宮万紗子 、尾上寛之ほか出演、駅前劇場、2014.3.11


駅前劇場でやっている岩松了の芝居。チケットがわりと簡単にとれたので行ってきた。チケットを取ったのは3週間ほど前だが、今日行ってみると満席。駅前劇場は180人くらいの小さい劇場だが、それでもたいしたものだわ。平日公演だったし。

内容は、ある劇団が「四谷怪談」の宅悦とお岩の場面を書き直して上演しようとするが、脚本はなかなかできず、劇団員と脚本家(これが安藤聖)、演出家とのドロドロした人間関係があって、いよいよ公演直前になる、というようなもの。

四谷怪談の内容はあまり関係なく、知らなくても大して問題なし。しかしおもしろいかというと、やや微妙なところ。特にヤマやオチがあるわけではないし。岩松了の脚本はもともとそういうものだからしかたない。それでもセリフや場面転換、舞台の使い方はさすが上手いと思う。1時間45分あまりなので、時間的にそんなに長い劇ではない。しかし駅前劇場の座席は小さいので、からだを動かしづらく、ちょっと大変だった。

安藤聖がビリングの一番上に来ているが、それほど主役と脇役がはっきりしているわけでもなく、それぞれの役者にけっこうセリフがある。その分、途中まで誰がどういう役なのかがわかりにくいが。役者の名前がそのまま役名になっているので、誰が誰なのかは公演チラシを見ているとわかるようになった。安藤聖梅宮万紗子は、やはりキレイ。男優もかっこいい人が多かった。俳優のきれいな顔と締まった体を見られたのでまあよし。