垣内悠希、小山実稚恵、広島交響楽団、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番、ベートーヴェン・交響曲第3番

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」


   小山実稚恵(ピアノ)、垣内悠希指揮、広島交響楽団、HBGホール、2013.1.11


広響のニューイヤーコンサートを聴きに行った。この演奏会、名のあるソリストを呼んでいるのに、冠コンサート(もみじホールディングス)だからか、チケット代が安いのだ。自分は3000円のA席。舞台上手袖、コントラバスの前。

ラフマニノフは、小山実稚恵がとても派手な演奏をしていた。ご本人はこの曲がお気に入りらしく、演奏後もマイクでそのように言っていた。多少ミスはあったし、オーケストラはなんとかピアノに合わせたという程度だが、小山実稚恵の演奏がアルゲリッチみたいにゴージャスだったのでいいことにする。アンコールで、これもラフマニノフのプレリュードの一つを弾いていた。

ベートーヴェンは、ラフマニノフよりもよい出来。端正に仕上げたまじめな演奏。指揮者の垣内悠希は、2011年ブザンソン指揮コンクールの優勝者。1978年生まれの人。これからいい音楽家になるとよいね。アンコールは、G線上のアリア

このコンサート、プログラムのせいか、チケットが安いからか、小山実稚恵が来たからか、非常に客が入っていた。1階はほぼ満席、2階も8割くらい埋まっていた。広響の演奏会でこのくらい入ることはめずらしい。いつもこのくらい入っているといいのだろうが。