安藤赴美子、福井敬、広島交響楽団、ワーグナー、ヴェルディ、ガラ・コンサート

ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕 前奏曲
      
      歌劇「タンホイザー」“マリア様、願いをおきき下さい”

      歌劇「ローエングリン」第3幕 前奏曲

      歌劇「タンホイザー」再開の二重唱

      歌劇「タンホイザー」大行進曲“歌の殿堂をたたえよう”

ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲

      歌劇「リゴレット」女心の歌“風の中の羽のように”

      歌劇「椿姫」第1幕 前奏曲

      歌劇「椿姫」“ああ、そは彼の人か~花から花へ”

      歌劇「アイーダ」凱旋の行進


ソプラノ:安藤 赴美子
テノール:福井 敬

宮本文昭指揮、広島交響楽団、特別合唱団、広島国際会議場、2013.11.23


広響も、ヴェルディはともかく、ワーグナーにはなかなか手がでないのかと思っていたら、こういうコンサートがあった。当日券でも、最前列が空いていてよかった。客は広響のコンサートにしてはめずらしく9割近く入っていた。

安藤赴美子は、かなりよい出来。ちゃんと前半のワーグナーと後半のヴェルディで服を着替えていた。見た目も声も華やか。しかし、タンホイザーのお姫様はいいが、他のワーグナーものにはあまり向かないだろう。ヴェルディはよかった。

それに比べると、福井敬は、音を外しているところが多すぎ。これはあまりよろしくない。でも、リゴレットの「女心の歌」はなんとかちゃんとできていたのでよしとする。アンコールでは、「椿姫」の乾杯の歌で締めたが、これもちゃんと歌えていたのでよかった。

オーケストラと合唱はそれなりにがんばっていた。宮本文昭の指揮は実物をはじめて見たが、飛んだりはねたりして、えらく運動量の多い指揮者。音楽はちゃんと鳴っていたので、問題はなし。

それより、「ご案内」という役で、青島広志が出てきたのだが、この人、ラジオでトークしている分にはいいが、コンサートの司会では出ないほうがよいのでは?とにかくしゃべりすぎである。夏に檀ふみがコンサートの司会をしていた時は、彼女はコンサートに司会なんかいらないし、いても出しゃばらないほうがいいことはよくわかっている人だったので、控えめに話していた。青島広志はそこがわかってない。演奏者をヨイショしすぎるのもかんがえもの。こんな有名曲ばかりなのだから、説明はいらないし、コンサート会場に演奏者以外はそもそもいなくていい。