パーヴォ・ヤルヴィ/パリ管弦楽団 サン=サーンス交響曲第3番

シベリウス : 「カレリア」組曲 op.11
リスト : ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125 (ピアノ : ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
サン=サーンス : 交響曲第3番 ハ短調 op.78 「オルガン付」 (オルガン : ティエリー・エスケシュ)

パーヴォ・ヤルヴィ指揮、パリ管弦楽団倉敷市民会館、2013.11.9


パーヴォ・ヤルヴィとパリ管の来日公演が倉敷に来たので、行ってきた。このツアーは、東京と関西のほかに、倉敷と福井に回るというよくわからない日程。倉敷でよかったわ。広島だったら確実に完売していたと思うが、なんと当日券まで出ていたのでおどろいた。

演奏はすばらしい。ヤルヴィがエライのか、もともとオケの水準が高いのか、両方なのかは知らないが、合奏がきちんと決まっており、弦楽器も、木管金管、打楽器、いずれもよく鳴っていて、ミスがない。

リストは、ピアノのヌーブルジェが非常にうまい。1986年生まれとなっているので、まだ若い人だが、テクニック高い。顔もいい。ピアノ弾きは上手でかっこいい(または美人)がどんどん出てきて、たいへんだ。

サン=サーンスは圧倒的な音響、そして正確な演奏。このプログラムはBプロで、別のAプロのほうはプロコの交響曲第5番だったが、Bプロで得した気分。オルガンも非常によく鳴っていた。客は大拍手で、アンコールを3曲やっていた。この演奏が今回のツアーの最終日だったので、サービスしてくれたのだろう。

楽員が全員退場するまで拍手が続き、楽員がいなくなってからまたヤルヴィと楽員が戻ってきて、手を振っていた。9000円のC席でこんな演奏を聴けて、ほんとうにラッキー。

アンコール曲は、ピアノが、ストラヴィンスキーの「タンゴ」。
オーケストラが、ビゼー「子供の遊び」からギャロップベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」、ビゼーカルメン」第1幕前奏曲ベルリオーズは特によかった。