林哲司・半田健人昭和音楽堂 布施明のデビューから70年代前半の曲特集

林哲司半田健人昭和音楽堂」 「布施明のデビューから70年代前半の曲特集」


今回のテーマは布施明。この人もキャリアが長いので、初期の曲だけをセレクトしている。

1 ・ 「君に涙とほほえみを」 / 布施 明 (1965年・昭和40年)
2 ・ 「霧の摩周湖」 / 布施 明 (1966年・昭和41年)
3 ・ 「愛の園」 / 布施 明 (1968年・昭和43年)
4 ・ 「そっとおやすみ」 / 布施 明 (1970年・昭和45年)
5 ・ 「甘い十字架」 / 布施 明 (1973年・昭和48年)
6 ・ 「君の歌が聞こえる」 / 布施 明 (1978年・昭和53年)
7 ・ 「積木の部屋」 / 布施 明 (1974年・昭和49年)

「君に涙とほほえみを」は、デビュー曲だがカバー曲。しかし声はもう完成されている。デビューからこんなにうまいのか。というか、声がいい。この曲をデビュー曲に選んだことにも納得。音域が広く、伸びのある声でこそ映える曲。

霧の摩周湖」は、ムード歌謡っぽい曲。この曲のヒットで平尾昌晃が作曲家として注目された。曲はそんなにいいとは思えないのだが、やはりうまくないと歌えない曲。

「愛の園」は、同じ平尾昌晃作曲。これも70年代っぽい歌謡曲半田健人は、この曲のギターパートに注目すべきと言っている。

「そっとおやすみ」は、クニ河内作曲。シンプルだが名曲。

「甘い十字架」は、安井かずみ加瀬邦彦のコンビ。ぜんぜん曲調が違う。テンポが早い。しかし声ののびやかさを活かした曲という点では共通。

「君の歌が聞こえる」は、林哲司作曲。東京音楽祭の作曲賞。こちらはしっとりとしたバラード。自分の、布施明の歌へのイメージはこういう曲。デビューからやっていたわけではなかったのね。林先生は、自分のパターンとは違う曲だと言っている。

「積木の部屋」は、川口真作曲。今日かかった曲の中で唯一知っている曲。大ヒット曲である。改めて聞くと、曲もいいし、声はささやくような部分と、張りのある部分が両方あって、表情豊かな名曲。

このリストには「シクラメンのかほり」が入っていない。あえて入れなかったとのことだが、それでも良作が揃うところがさすが大歌手。どれもいい曲で、しかも上手。