私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 10話

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」 10話、「モテないし、二学期が始まる」


2学期になり席替えの発表。智子は教卓の前、2列目に決められてしまう。さっそく周りの生徒からいじられ、死にたくなる智子。もう周りに見えないところで何かすることもできない。しかも昼食の時間には、自分の椅子を勝手に取られてしまい、屋上の入口に放置されている椅子でひとりごはんを食べることに。

しばらく、この踊り場でひとり楽しくすごしていた智子だが、ある日いきなり机と椅子がなくなってしまう。弁当を食べずに体育の授業に出て貧血で倒れる智子。

帰宅の途中にゲーセンで大物のぬいぐるみをゲットし、家に持って帰るが、家に帰ってぬいぐるみを眺めるとむしろさびしいことに気づくのでした。

文化祭の企画を決めるクラス会議。途中で勝手に帰る智子だが、思いついて部活動の申請書を手に入れ、「日常部」を始めることを申請する。これでクラブで部活に参加するということにすれば、クラスの企画に入らなくても済むのだ。数週間後、日常部ができ、新しい部員も入ってきた、というのは智子の妄想。

クラス企画はコスプレカフェになり、日常部の申請は、「活動内容不明」ということで却下。で、おしまい。


この回も、前回に勝る良作。一番切ない部分は、智子の「帰宅部妄想」のところ。会話も何もなく、単に部室でやりたいことをやっているのだが、それでも誰かといっしょにいることで少しあたたかい気分になれるのだ。見ていて涙がこぼれる場面。こういう状況は現実の社会には、学校にもその外にもないのだ。見ていてだんだん辛さが増してくるこのアニメ。あと2話で終わってしまうのか。原作本は買うことに決めた。たぶんよけいにつらそうだ。