モーツァルト・ピアノ協奏曲第20番、ブラームス 交響曲第1番 萩原麻未、尾高忠明、NHK交響楽団

モーツァルト   ピアノ協奏曲第20番

   ピアノ:萩原麻未


ブラームス    交響曲第1番

   尾高忠明指揮、NHK交響楽団呉市文化ホール


N響が、呉で公演というめずらしい機会だったので行ってきた。午後5時からの公演で、もうちょっとで遅刻するところだった。あぶないあぶない。

萩原麻未は、子供の頃に呉で育ったそうで、ご当地公演。広島ではけっこうまめに演奏会をやっている。この公演でのモーツァルトは、ばりばり元気に弾いていた。4箇所ほどミスがあったが、小さくまとまった演奏ではなく、最後まで豪快に弾ききっていて、好感度は高い。

だが、この公演のメインはやはりブラームス。この出来はすばらしい。堅牢な構成で、がっちりした筋肉質のブラームスという感じ。ホール全体がよく鳴っていた。やはりN響ならこのくらいはやるのだ。さすがだなー。東京にいたら、ほぼ毎週これが聞けるのだから、うらやましい。

尾高先生は、演奏が終わった後で、客に対してホールをほめていた。なにげに気配りのできる人。指揮者はこれくら気を使えないとなかなか務まらないのかもしれない。