ワーグナー生誕200年記念 ガラ・コンサート・イン・バイロイト

ワーグナー生誕200年記念 ガラ・コンサート・イン・バイロイト



楽劇「ワルキューレ」第1幕 (演奏会形式)
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
楽劇「神々のたそがれ」から
ジークフリートのラインの旅
ジークフリートの葬送行進曲
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲


ジークリンデ: エヴァ・マリア・ウェストブレーク (ソプラノ)
ジークムント: ヨハン・ボータテノール
フンディング: ヨン・クワンチュル (バス)


クリスティアンティーレマン指揮、バイロイト祝祭管弦楽団

NHKBSプレミアムシアター、2013.7.14


NHKBSプレミアムシアターで、バイロイトワーグナー・ガラをやっていた。この録画は、2013年5月22日ということなので、2ヶ月もたっていない。NHKはこういうのをかけてくれるのでほんとうにありがたい。

演奏は非常にすばらしい。最初に「ワルキューレ」第1幕を持ってくるところがすごいのだが、この演奏がたいへんな出来。ジークムント役のボータは、見た目はフンディングみたいだが、声は完璧なジークムント。ジークリンデ役のウェストブレークとの相性は完璧だ。フンディング役のクワンチュルは、アジア系。名前からすると韓国人?これもよかった。満場、嵐のような拍手と歓声。こんな演奏が最初に来たら誰でも涙がでるだろう。

トリスタンとイゾルデ」は、ウェストブレークがイゾルデを歌う。この出来がさらによい。ウェストブレークは、声の力強さとか、いろんな点では、ジークリンデよりはむしろイゾルデ向き。ブリュンヒルデも相性がいいだろうと思う。そして見た目がキレイ。ガタイはあるが、長い金髪に美しい顔。これはワーグナーのために生まれてきたような歌手だ。

ティーレマンの音楽は当然すばらしいのだが、歌手と合わせるのに非常に配慮していることがよくわかって、これもおもしろかった。

バイロイトのプログラムは放送権料高そうだが、またやってくれるといいな。