情熱大陸 壇蜜

情熱大陸」、2012.5.26


情熱大陸」のこの回の登場人物は壇蜜。月に200回、撮影やらインタビューやらが入っているそうだ。これだけ売れているのだから、そりゃそうか。主婦向けの女性誌からも取材が来ていて、「夫はなぜ壇蜜が好きなのか」というもの。マネージャーの携帯電話には、2分ごとに電話。

「自分の希望はない」「どこにも居場所がない」「グラビアしかできない」「つまらん人生ですわ」とネガティブトークがぽんぽん出てくる。この人のいいところは、売れていることがポジティブな方向にいかないところ。自分が自分がという態度が感じられないので、安心して見ていられる。

しかし、その場にいる人の要求にあわせているのではなくて、「メディアを通じて自分を見ている客の要求に忠実」なので、これは客が自分に求めているものではない、と思ったことははっきり断っている。ラジオで冠番組があるのか。「壇蜜の耳蜜」という文化放送の番組。うちの町の田舎放送局ではやってないので、残念、と思ったら、ちゃんと上がっているべきところに上がっていた。ゲストが尾木直樹というのがちょっとあれだが、これは聞いてみよう。

この前見た「私の奴隷になりなさい」でも思ったことだが、この人は本人がエロいのではなく、他人の要求に応えようとしている人。それが結果的にエロ方向になっているという話。だから、あの映画も、「エロ映画」ではなくて、「壇蜜をネタにして妄想のおかずにするための映画」。

この人のメディア露出がいつまで続くのかはわからないが、何もないことをそのとおりに見せて、それがおもしろいというキャラの人は他にはいないのだから、できるだけいろんなところに出てほしいと思う。