カンマーフィルハーモニーひろしま、モーツァルト交響曲第40番

モーツァルト   交響曲第23番

ヤナーチェク   弦楽のための組曲

ベルナール    管楽十重奏曲

モーツァルト   交響曲第40番


   マーティン・スタンツェライト指揮、カンマーフィルハーモニーひろしま広島県民文化センター、2013.4.25


このコンサートは当日までこういうものがあるということを知らず、すべりこみでチケットを買って行ってきた。どうせホールは街中なので平気である。小さい町に住んでいるといいこともある。

楽団のことはこれではじめて知ったのだが、主宰は、広響でチェロのトップを弾くマーティン・スタンツェライト。メンバーは、広響の若手団員と、フリーの人。編成は第1ヴァイオリン5、第2ヴァイオリン4、ヴィオラ4、チェロ3、コントラバス2、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン3、トランペット2。若い人が多いし、アンサンブルをちゃんとつくるにはこのくらいの人数がよいのかも。

今日のプログラムの中では、モーツァルトの40番以外は聞いたことがない。モーツァルトの23番は、楽章の切れ目がない、短めの曲。初期のモーツァルト交響曲はそんなに印象に残らないんですが…。

ヤナーチェクは、かなりいい曲。若いころに書いたらしいが、きれいなメロディーの優美な曲。これを聞けたのが今日の一番の拾い物。

ベルナールって、この人、名前そのものをはじめて聞いた。基本的に19世紀後半のフランスで器楽曲を書いていた人。この曲は、フルート、オーボエファゴットクラリネット、ホルンが2本ずつという変わった編成。そんなにおもしろい曲とはいえない。

メインディッシュのモーツァルトの40番だが、合奏はそれなりにまとまっていたが、テンポの取り方が変(第2楽章遅すぎ、第3楽章早すぎ)とか、強奏と弱奏のアクセントの置き方が変だったりして、あまり好みの演奏ではない。というか、スタンツェライト氏の解釈がおかしいでしょう。

新しい発見は、このスタンツェライト氏がとてもきれいな日本語を話すこと。この人も広島に来て長いけど、ちゃんとなじんでいるようだ。アンコールは、チャイコフスキーのモーツァルティアーナのメヌエットと、シューベルトメヌエット。客の入りは、まあホールの4割か5割くらいか。