華麗なる一族(1974 TV版) 9話

華麗なる一族(1974 TV版)」、9話


阪神特殊鋼の一ノ瀬佳彦(大和田伸也)がMIT留学から戻ってきた。これが、二子とくっつくわけか。大和田伸也はダサい感じだが、このドラマでは島田陽子も大して美しくない(仮面ライダーの時とほとんど同じ。2年後の「犬神家の一族」、4年後の「白い巨塔」の美しさとは比べ物にならない。女優は若いうちが華というわけではないことがよくわかる。

このドラマはロケしない主義なので、空港や高速道路の場面などもことごとく合成になっていて、安っぽい感じがはなはだしい。これはなんとかならないのか。しかもセットの数が限られていて、阪神特殊鋼の工場など、いつも同じ部屋から(しかも狭い)電話しているだけ。映画とは予算が違うからしかたがないが。

万俵大介は、美馬中を通じて手に入れた資料を精査して、合併の相手を第三銀行に決める。これ、最初は大同銀行じゃなかったのか。ということはこの合併話も、映画版ではカットされた展開があるということらしい。と思っていたら、第三銀行はとんびに油揚げで、平和銀行との合併が決まってしまっていた。がっかりする大介だが、もちろんこの程度のことで、合併をあきらめるわけがない。

この回のハイライトは、銀平と安田真樹子の結婚披露宴。国会議員や知事やらいろいろ呼んでいる豪華披露宴だが、直前になっていきなり鉄平が、高須相子に「あなたは遠慮してもらいたい」と爆弾発言。空気が不穏になったところでおしまい。やはりお金のかかる披露宴のようすはやらないのか?