家族八景(2012TV版) 6話

家族八景」(2012TV版)6話、「日曜画家」


この回、5話と同じ佐藤二朗脚本だが、演出は2話と同じ白石達也。5話とはずいぶん印象が違う。こちらはテンポよく、登場人物にお歯黒をさせたり、顔を三角形や四角形のような図形にしてしまうアイディアもアタリ。

家の主婦は石野真子だ。年を食ってだいぶ老け込んでいるが、顔の作りは変わらないのでよくわかる。演技はけっこうできている。家の主人役は、矢島健一。最初はいい人に見えるが、実は心の中はどす黒い。抽象画を描いている日曜画家という設定が上手に表現されている。

抽象画家にまわりのものがどう見えているかというネタが視覚的に表現されていることで、ちゃんと映像としておもしろい話になっている。あまり起伏のない話だが、テレビとしてのできはいい。このシリーズの今までの話の中では一番。