ぶらぶら美術・博物館  森美術館「会田誠展:天才でごめんなさい」

「ぶらぶら美術・博物館」、「森美術館会田誠展:天才でごめんなさい」」、BS日テレ、2012.1.22


この番組もうっかり見逃していることが多いのだが、この回は見られて非常にラッキー。会田誠展は、4ヶ月くらいの長い展覧会なので、放送してもらって助かった。期間の短い展覧会だと、放送されても行けませんでした、ということがあるからだ。

出演者は、山田五郎はじめレギュラー陣と、美術史家の山下裕二、それに森美術館のキュレーター。山下裕二会田誠のお友達だそうで、作家個人のこともいろいろ話していた。これはよかった。

何より、この作家の作品は、過去の美術の引用がちりばめられているので、解説がなければおもしろさがちゃんとわからない。「紐育空爆之図」も、戦争画の系譜プラス、「洛中洛外図屏風」のような屏風絵の伝統、加山又造日経新聞といったようなモチーフが交ざっている。これをいちいち図録と首っ引きで見るのはめんどうなので、テレビは最適。

会田誠オサマ・ビン・ラディンに扮してベラベラしゃべっている映像にはかなり笑った。洋画、日本画、立体、映像となんでもできる人。これはなにがなんでも展覧会にいかねばならぬ。

どうも巡回はしないらしいので、森美術館にGOせねば。まあ、3月31日までやっているので、一応余裕はある。テレビでやってもらってよかった。こういうのはNHKは取り上げないのか?18禁展示室は、テレビでは映せないので、こっちもたのしみだ。