平清盛 41話

平清盛」41話、「賽の目の行方」


建春門院死後、平家と後白河院の関係はきしんでいた。まだ皇子が生まれない高倉帝のところに、院は仏門に入るはずの自分の皇子を養子に入れる。また、平知盛蔵人頭にしてほしいという清盛の要望も受け入れない。清盛は危機感を持って、天台座主の明雲を呼んで味方につくよう、念押しする。

後白河院は、福原に千僧供養にやってくる。重盛、宗盛は左右の近衛大将になり、平家と法皇の摩擦は緩和されたかに見えたが、院は「もうここへ来ることはあるまい」とばっさり一言。

そこに山門の僧兵による強訴が来た。西光の二人の息子、師高、師経を流罪にしろというもの。重盛は、西光が平伏して頼むので、形ばかり兵を出すことにするが、 小競り合いの末、神輿に矢を射てしまう。これで2人の流罪はほとんど決定になる。重盛は、清盛に謝りに行くが、清盛からは逆にほめられる。事件自体が、清盛と明雲が裏で仕組んだもので、西光を失脚させて院の力を削ごうという企みだった。

清盛の企みは院には見通しで、院は平家に対して憎しみを募らせる。それに西光、成親も加わって、反平家同盟ができた。院のクーデタ計画はすぐそこに。

伊豆の頼朝は、あいかわらず大したことはしておらず、政子にはっぱをかけられている。政子の父、時政は平家が怖いので、さっさと政子をよそに嫁に出そうとする。一方、鞍馬の遮那王は、自分の父が源義朝であることを知って、出家をためらっている。


政子のキャラはどんどん立ってきて、露骨に頼朝をそそのかしている。前の山猿状態からは大分姫らしくなったが、一癖どころか、おまえが反乱の扇動者だろうというキャラ。後白河院のクーデタ計画は、西光と成親程度の人間を集めただけではどうにもならないのだが、次回はもうちょっとましなレベルになるのか?建春門院が死んだだけで、いきなり平家に牙をむくにはちょっと理由として薄いような気もするのだが・・・。まあ、気まぐれな王様のすることなど、そのレベルということなのかなあ。