裸のめざめ

「裸のめざめ」、キャロル・ブラナ、アルノー・ビナール、ナディア・チバーニほか出演、ジャン・クロード・ブリソー監督、フランス、2008

CSチャンネルでやっていたなぞのエロ映画。主人公のサンドリーヌ(キャロル・ブラナ)は、長く付き合って婚約もしているボーイフレンドがいるが、どうも関係に満足できないので、カフェで出会ったかっこいい精神科医のおにいさん(アルノー・ビナール)を誘っていきなり寝てしまう。それだけならともかく、その関係をべらべら恋人に話すので、キレたボーイフレンドは出ていってしまいました。

サンドリーヌは、精神科医との関係にハマっていくのだが、このおにいさん、催眠を女性にかけてエクスタシーを得ようというけっこうとんでもない趣味の持ち主。サンドリーヌは、性の冒険者になって、精神科医の相手の女性たちと4Pしてみたりする。

これだけですめばふつうのエロ映画だが、催眠にかかったおねえさんが、いきなり自分は中世の修道女だと言い出し、催眠でエクスタシーに浸っているあいだになぜか空中に浮かび出す…。あんたらはオウムの人ですか。気持ちの悪い風が部屋にピューピュー吹き出して、サンドリーヌは完全に引きまくり。

サンドリーヌの相談相手になっているのが、タクシーの運ちゃんと見せて、実は昔は物理の教師だったという哲学者然としたおじいさん。このおじいさんが宇宙がどうのとか、人間の傲慢さがどうのとか、サンドリーヌに説教しているのだが、はっきり言ってなんだかよくわからない。

空中に浮かんだおねえさんがエクスタシーの神秘がどうのと言っていて、それをタクシーの運ちゃんが批判的に論評しておわり。サンドリーヌもなんだかよくわかってないようす。フランス人はこういうひねったエロが好きなのか?とはいえ、ひねり方も微妙だし、エロ映画としては中途半端。微妙すぎ。