柳生一族の陰謀(TV版) 1話

柳生一族の陰謀」(1978TV版)1話、「将軍暗殺」

これはとても見たかったので、東映チャンネルでの放送をとてもたのしみにしていた。映画版はソフト化されているので、いつでも見られるのだが、TV版は再放送を見たことがないのだ。そもそも本放送時も全部見てはいないのだが…。

1話は映画での、根来一族が東下してくるところまで。セリフはもちろん、場面構成、撮影の角度までほとんど同じ。まあ、監督は同じ深作欣二だし、映画版のヒットでつくられたシリーズだから、それはあたりまえか。

キャストは、できる限り映画版に近づけてある。さすがにギャラの高い萬屋錦之介とか三船敏郎はレギュラーで出すわけにはいかないが、映画版と同じ配役で出ているのが、千葉真一志穂美悦子成田三樹夫高橋悦史。これだけ出していればすごいわ。特に成田三樹夫高橋悦史は早く亡くなっただけに貴重この上ない。ほかに配役は違うが、真田広之も出てるのだ。まあ、この頃はそんなに売れる前だから安く出せたのかもしれないが。

萬屋錦之介だった但馬守は、山村聰萬屋錦之介のやたら傾いた芝居を観てしまうとあっさりしすぎのような気もするが、山村聰が同じ芝居をしたらそれこそ変なので、これはこれでアリ。あと、この回のゲストとして萬屋錦之介は、「尾張大納言」役でちょっとだけ出てくる。もっとも、映画と違って忠長ではなくて家光の方を応援しているので、何かへんな感じ。

但馬守が山村聰になって、ちょっと引っ込んだ分だけ、十兵衛の千葉真一が前面に出た感じ。実際、ソニーチバ・エンタープライズ協力なので、千葉真一がやりたがったのだろうと勝手に推察。

OPのなレーション、「裏柳生口伝に曰く、戦えば必ず勝つ。此れ兵法の第一義なり…うんぬん」もなかなかにカッコイイ。週2回の放送だから、続けて見るのはたいへんだが、しばらくがんばってみようと思う。