カーネーション 128-133話

カーネーション」128-133話、第23週「まどわせないで」

糸子が夏木マリに代わった最初の週だが…なんだかねぇ。まず糸子の三人の娘以外のこれまでのキャストはすべて死んだかやめたか、とにかく画面から消えた。八重子=田丸麻紀くらいは残るかと思ったが、これも死にました。主要なキャストが消える時にはいちいちエピソードやら言い訳やらしなくちゃいけないので、この前の週の終わりから12年たったのでその間に死んだことにするのは経済的なのか。これはしかたがない。

そして新キャラとして、優子の娘、里香=小島藤子が現れた。糸子の孫だ。ジャージに変な化粧をしていて、まるっきりヤンキーである。親のところを飛び出して、糸子の家にころがりこんできたという設定。このヤンキーを糸子が更生させていくというのが話のひとつの柱。

別の新キャラとして、吉岡=茂山逸平と河瀬=川岡大次郎というのが出てきた。吉岡は京都の老舗呉服店のボンボン。河瀬も糸子の旧知の孫で服飾関係。これが吉岡が失敗して仕入れをしすぎた生地の処分を糸子に頼みに来て、足蹴にされながらもなんとか糸子の助力を引き出し、さらには糸子に新しいビジネスの話を持ってくる、というのがもうひとつのすとーりー。小篠綾子は老いてから自分のブランドを興した人なので、そっちの話がこれからの中心になっていくのだろう。

キャストの変更はしかたがないとして、一番の問題は夏木マリの関西弁。岸和田弁はよくわからないが、とにかく関西弁が板についていない。これまで主要なキャストがこういうおかしな関西弁をしゃべっていることはなかったので、非常に耳障り。夏木マリが下手だとは思わないが、こういう大事な部分が完成していないのでは役としての魅力が半減する。

それにストーリー自体もちょっともたついている感じがする。これもキャストを変えたので、その人達の説明やら何やらしなければいけないから仕方ないのかも知れないが、いままでのようなスピードで話が進行していないのはどうしても気になる。

あと三週間なので、文句があっても見るけど、どうも落ち着かない。