チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲/交響曲第4番 広島交響楽団

バラキレフ    3つのロシアの歌の主題による序曲

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35

     ヴァイオリン:クララ=ジュミ・カン

チャイコフスキー交響曲第4番ヘ短調Op.36

     秋山和慶指揮、広島交響楽団アステールプラザ大ホール、2012.2.18


このコンサートはうっかりチケットを2枚買いしていて、当日になって気がついた。あわてて知り合いを誘って行ったが、まぬけすぎる。チケット安いからまだいいけど。

バラキレフのこの曲は初めて聞いたが、チャイ4の主題をモチーフに利用している。それでとりあげたわけね。

で、聴きものは、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。ソリストのクララ=ジュミ・カンは、韓国系ドイツ人。見た目は東洋人にしか見えないので、両親とも韓国系なのだろう。すらっとした高い背丈で、舞台映えのする美しい容姿。そしてなんといっても、ヴァイオリンのうまさ。豪快に弾きこなすという感じの演奏。この曲にはぴったりだ。アンコールには、クライスラーレチタティーヴォスケルツォカプリース」。落ち着いた曲もバッチリやれますからね、というアピールか。演奏会後にサイン会があって、それには並ばなかったが、けっこう客は並んでいた。

チャイコフスキー交響曲第4番も、ヴァイオリン協奏曲に勝るとも劣らない出来。広響がたまにヤル気をだすとここまでできますよ!といういい演奏。オーケストラ全体がバンバン鳴っていて、緊張が切れなかった。これくらいやってくれると少々の凡ミスもまったく気にならない。

この日は1階で8割強の入り。当日券に並んでいる客がけっこういた。こういういい演奏の時に大入りになると客数も増えるのに。雪が結構降っていて寒かったが、行って得をした演奏会。