音戸温泉 広島市中区田中町

「音戸温泉」、広島市中区田中町6-3

いつもの銭湯スタンプラリーでたいてい最後に回るのはここ。なぜなら深夜営業をやっているのはここだけなので、行きやすいからである。以前は午後1時から午前8時までの終夜営業で、広島の銭湯では唯一一晩中開けているところだった。ところが、一昨年から終夜営業をやめ、午前1時閉店になってしまった。おばちゃんいわく、「夜は客が来ん」とのこと。まあ、少ない客のために夜通し起きているのはたいへんなのだろう。

今度行ったところ、「サウナ、薬湯料金は無料になりました」との張り紙があってびっくりした。先月行ったときには無料じゃなかったので、今月からそうなったのだ。ここはサウナ、薬湯の利用で200円ほど余分にとっていたのでおどろいた。理由はあまり思い当たらないのだが、やはり客足が減っているのを取り戻そうというのだろうか?このあたりはよくわからない。

ここはビルの2階にあって、面積としては小さい。まあ飲み屋街の中にある銭湯なので、あまり広げるわけにもいかないのだろう。それでも、この銭湯のウェブサイト(広島のスーパー銭湯ではない、銭湯でウェブサイトがあるのはここだけ)を見ると、1959年開業で、1970年に拡張、1979年に現在のビルに立て替えているので、それなりに拡大はしているのである。
http://ondo-onsen.boo.jp/wordpress/

浴槽は、薬湯(けっこうヒリヒリする)、温泉(塩化ナトリウム泉。広島の銭湯で本物の温泉(当然加熱しているが)なのもここだけ)浴槽が2つ。うち1つは泡風呂。それに水風呂。階段を上がったところにそこそこ大きいサウナがある。ここのお湯はどこもかなり熱い(薬湯だけはそんなに熱くない)が、このサウナが特に熱い。サウナにはちゃんとテレビがあるので、ここでぎりぎりまでガマンして、冷たい水風呂に入るのが気持ちいいのである。

ここは女湯と男湯は完全分離で、壁できちんと隔てられているのだが、石鹸の受け渡しをするための小さい金属製のボックスがおかれている。夫婦で来る人が少なくとも昔はけっこういたのだろう。

夜はあまり見ないが、昼間や夕方に来ると、場所柄、背中にお絵かきしている人やら水商売っぽいやら、いろんな客が来る。あまり長居できるスペースはないのだが、昼間にうろちょろしているとおもしろいものが見られるという意味でも、まめに通う価値のある銭湯。