ディープピープル 女子マラソン

ディープピープル」 「女子マラソン」、NHK、2011.5.30

今回のテーマは女子マラソン。集まったのは、有森裕子千葉真子山下佐知子山下佐知子は知らない人だが、世界選手権での日本人初のメダリストで、現在は実業団の監督。

はじめは「位置取り」と「スパート」。前から2番目を好むという有森、山下に対して、千葉は一番後ろがいいといっている。抜くのに有利な位置、自分の走法から、場所が決まっていくということ。スパートも相手に心理的にダメージを与えるような抜き方、相手の予想を外すような抜き方のテクニックがある。

山下は外反母趾のハンデがあり、有森も足に問題があって、靴の中敷きやいろんなものを使って、そこをカバー。あとは練習。有森は一番走っていた時で、一日40キロ走っていたという。以前陸上部に知り合いがいて、一日25キロ走っていたと言っていたが、40キロ毎日走れば一ヶ月で1200キロ。ふつうの自動車より走っている。

一番おもしろかったのは、「監督」の話。自分がやるより、人にやらせるほうが大変だという点では三人とも一致。自分でやるのは自分で決められるが、人にやらせるには、それだけでは足りない。いろんな手段を使ってやる気を出させるのだという。またそれを可能にするのは監督の「熱意」だと言っている。

やらせる側に熱意があるかどうかは、非常にかんたんに見抜かれるからこの話には非常になっとく。人に何かをさせる仕事全般に共通していると思う。