ディープピープル 女性の美しさを撮る写真術

ディープピープル」 「女性の美しさを撮る写真術」、NHK、2011.4.25

これは先週の月曜日に放送していたものを見逃していて、後で友達に教えられて水曜日の再放送を録画して見た。この番組はむちゃくちゃおもしろい。

篠山紀信ホンマタカシ梅佳代の3人のトーク、それぞれの撮影現場のビデオ、関根勤中村慶子アナのスタジオトークを組み合わせているのだが、この3人の写真術というのが三人三様、ぜんぜん違う方法を使いながら、被写体にうまくいい顔をさせている。プロの写真家は撮影がうまいという以上に、モデルの表情そのものをつくっているということがよくわかった。

3人の中では篠山紀信だけがデジタルカメラを使っているのだが、デジカメを使う理由、使わない理由も納得。デジカメだったらフォトレタッチしてるだろうと思ったら、この番組ではほんとうにレタッチの実際を、中村アナをモデルにして見せた。内容は、中村アナを黒木メイサ風に修正しますというもの。

もちろん、この3人はレタッチはしてませんよ、とは言っているが、写真家にしてみればレタッチソフトの使い方を並べて紹介されるだけでも、人によっては嫌がるだろうと思うのだが・・・。さすがNHK

関根勤の突っ込みがまた上手。よくこの人を番組に起用したなあと感心する。自分のフィールドではない分野で、視聴者の関心をよびおこすようにうまく突っ込む術はさすが。

かなり時間をかけていると思われる取材、ていねいな編集も含めて、NHKの制作力を見せつける番組。この次の回(これが今週の月曜日の放送)では、胃がん専門医3人のトーク。これも非常に楽しみ。