吉田豪×掟ポルシェ トークショー 「アイドル修羅の門」

吉田豪×掟ポルシェ トークショー「アイドル修羅の門」、横川シネマ、2011.4.16

市内のミニシアターでやっていたイベントに行ってきた。アイドルにはまって幾十年の吉田豪と、やはりアイドルファンの鏡みたいな掟ポルシェの対談なので、たのしみに行ってきたが、予想に違わずおもしろかった。

2部構成で、アイドルの曲やビデオをかけながらトークする第1部と、会場からの質問用紙の内容に答える第2部で合計4時間もしゃべっていた。最初はアイドルとぜんぜん関係ない、どうでもよさそうな話からはじまったのだが、この部分のトークからおもしろい。「地震原発騒ぎで東京から逃げているアイドルは誰か」という話で、京都に逃げているのが小向美奈子小阪由佳で、京都はキチガイタウンになりつつあるとか、そこからげらげら笑える。

話がアイドルに及んで、やはり中心は吉田豪がどんばまりしているももクロももクロは、中野サンプラザでの早見脱退公演の後も、連日トークショーをやっていて、吉田豪は毎回自腹で日参しているそうな。しかし誰もトークがうまくまわせず、MCの山里亮太に頼っているのに、山ちゃんがスケジュールの都合で来られない日があってたいへんなことになったとか、内輪話がいろいろ聞けた。

それから出演者、とくに吉田豪がコレクトしているアイドルのおかしなCD、ビデオがかけられて、アイドルの歌が誰の曲をどのようにパクっているかや、SDN48のトホホなPV、「爆乳戦隊パイレンジャー」の意味不明なPVなどが見られ、これもかなり笑えた。アイドル歌謡にぜんぜん興味のない自分でも笑えたのは、かなり内容が練ってあるということ。

第2部では、会場に配られていた質問用紙が回収されて、それをネタにトークがすすむ。島田紳助の黒い話はこれまでもいろいろ聞いていたが、ほんとうにとんでもないなあ。外国に慈善名目のトンネル団体を作ってカネをいろいろこねているのもどうかと思うが、アイドルへの恐喝めいた行為とか、もう唖然とさせられるようなおはなし。

その他、制服向上委員会ネタ、美輪明宏ネタ、新宿2丁目ネタなど、ネタの豊富さは瞠目もの。ついでに吉田豪の年収は1000万円以上、掟ポルシェの年収は300万円以下とのこと。吉田豪はあれだけ膨大な原稿を書いているわりには大した収入にはなっておらず、加えて出版不況で原稿料の単価が半分に切り下げられるとか、たいへんらしい。

4時間はちょっと疲れたが、充実したトークショー。豪STREAMも時間があるときには聞かなくちゃ。