バビル2世(1973) 1-10話

「バビル2世」、1-10話、東映、NET、1973

これも「忍者キャプター」と同じ週の次の時間帯で東映チャンネルではじまったもの。子どもの頃に再放送で見たのは覚えているが、10話まで見てみると、1話以外のストーリーはきれいさっぱり忘れているわ。まあ観ている分にはその方が都合がいいけど。

で、昨日まで放送された10話分は全部見てしまった。これはおもしろいよ!ヨミ様とバビル2世の駆け引きが毎回毎回見どころ多し。バビル2世もリアル厨房のくせに、コンピュータの速成教育でヨミ様と互角にわたりあっているのだから、ヨミ様的にはさぞくやしいだろうと思う。見ているとだんだんヨミ様の肩を持っている自分が・・・。

だいたい、バビル2世は鉄壁の要塞バビルの塔にこもっていて、3つのしもべがついているのだから反則もいいとこ。むかしはバビル2世の参謀兼ボディーガードのロデム好きだったが、いま見るとロプロスとポセイドンもしぶくていい。そういえば昔は替え歌をつくって歌ってたっけ。「怪鳥ロプロス空とべない、ポセイドンはおよげない、ロデム変身死んじゃった」ってひどいね。

そしてヨミ様がコワイ!大塚周夫の声はヨミ様にはぴったりだなー。神谷明のバビル2世もいいけど、このドラマはやっぱりヨミ様。顔や悪だくみはコワイし、バビル2世にしてやられてくやしがるところは可愛い。せめてロデムくらいの参謀がついていればもっとやれるのに、ヨミ様の手下はだいたいあんまり有能じゃないところがかわいそう。けっこう強いけど、頭がともなわないからなあ。まあそれを言ったらバビル2世も、3つのしもべは相談相手じゃなくて、大事なことはなんでも自分で決めているんだけど。

とにかく脚本がよく練られていて、10話見てハズレの話がないのはすごいと思う。ヨミ様の改造人間、ゴーリキ、ヨゼフらのサブキャラもそれぞれに印象深い。そういえば、世界の指導者や軍人がヨミ様の改造人間にされちゃってるという設定はけっこう怖かった記憶が。

あとはなんと言っても、OPとEDの歌。話はほとんど忘れていても、この歌はいまでも歌えるのだからよほどの名曲。歌詞もいい。水木一郎のちょっと力んだ歌い方がとても曲にあっている。今度カラオケに行ったときに絶対歌わなきゃ。