ユリ子のアロマ

ユリ子のアロマ」、江口のり子、染谷将大ほか出演、吉田浩太監督、シャイカー、エースデュースほか製作、2010

アロマセラピストのユリ子(江口のり子)は自分も匂いフェチで、店長(美保純)の甥っ子の高校生(染谷将大)の匂いにひかれてしまい、なんやかんやで、一発抜いてやるのだが・・・というようなエロ+ユーモア+フェチ話。

江口のり子は、過去の経験でセックスにトラウマがあり、染谷の匂いにひかれるのだが、どうしても最後までは行けないままでややこしい関係に、というところがポイント。江口のり子は、見た目ぜんぜんエロくなさげな女優だが、匂いフェチという要素と、相手が坊主頭の童貞高校生ということで、なにげにエロい雰囲気を醸し出すことに成功。染谷将大は、いかにも童貞という感じが非常によくできている。剣道の防具に女の顔写真を貼り付けて抜こうとするところはかなり笑える。

やたら江口のり子をエロ方向に誘ってくる、客の原紗央莉とか、江口と染谷の関係を知って烈火の如く怒り出す美保純とか、脇役もそれなりにいい味を出している。

全体としては食い足りないといえば食い足りないが、江口のり子にこの映画で真剣な濡れ場をやられてもとまどうから、このくらいライトに片付けるのがよいのかもしれない。染谷の友達もついでに抜いてやったりしてるけどなあ。別に江口のり子は、匂いにひかれてるだけであって、染谷にほれるわけではないのである。なんだかアリとアリマキみたいな微妙な感じの関係は好き。

ついでに江口のり子が現在出演中のNHKワンセグドラマ「野田ともうします」、昨日の12時半の初回放送を見逃してしまい、今日の2回あるはずの再放送は地震報道で絶望的。これ、再放送してくれないかなあ・・・。