チョンミョンフン指揮 チェコフィルハーモニー管弦楽団

チャイコフスキー   「ピアノ協奏曲第1番」

   ピアノ:チョ・ソンジン

ドヴォルザーク    「交響曲第9番 新世界より

   チョンミョンフン指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団

2011.3.12。ALSOKホール


チョンミョンフンとチェコフィルのコンサート、できるの?と思ったが、ちゃんと開催された。前日は福岡でのコンサートだったらしい。まあ、よかった。ちなみに19日に予定されていたミューザ川崎でのコンサートはホールが使用不能でキャンセルとのこと。その前日に仙台でコンサートがある予定だが、この時期仙台はムリなんでは・・・。

このコンサートは、チャイコフスキードヴォルザークの、このプログラムと、ブラームス交響曲第4番」、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」(庄司紗矢香)のプログラムと、二つあった。ブラームスチャイコフスキーのほうがいいなあと思っていたのだが、実際に聞いてみて、これもなかなかによい。

なにがいいかというと、ピアノのチョ・ソンジン。名前でわかるように韓国人だが、1994年生まれ、16歳である。見た目もまるっきり子どもじゃん!と思ったが、非常にシャープで、音のはっきりした演奏。テクニックも申し分なし。チョン・ミョンフンがツアーに連れて行くくらいだから、お気に入りの秘蔵っ子なんだろうなあ。いままで聞いたチャイコフスキーの協奏曲でも非常にすばらしい出来だと思う。

アンコールに弾いたのは、チャイコフスキー「ドゥムカ」。初めて聴く曲だが、とても叙情的な曲。こちらの出来も非常によい。若き俊才ですね。CD出たらきっと買う。

チャイコフスキーに比べると、ドヴォルザークは、いまいち。1楽章と2楽章が、変にゆっくりしたり速くなったりしていて、ちょっとどうかなあと思う。しかし3楽章から、非常に迫力のある演奏になり、3,4楽章はよかった。ほんとはチャイコフスキーでも、1楽章はオーケストラにいまいち精彩がないなあと思っていたのだ。チョン・ミョンフンはそんなに真剣に聞いてこなかったけど、こんな感じなのかなあ。

オーケストラのアンコールは、ドヴォルザーク交響曲第7番」の第3楽章。これはきれいにまとまっていて、よかった。

客の入りは、1階は9割くらい入っていたものの、2階はガラガラ。2割も入ってなかった。田舎はこんなものかなあ。ちなみに東京と中止になった川崎のコンサートは完売しているらしい。まあ、田舎だから簡単にチケットが取れたので、よろこばなければ。