変身忍者 嵐 1話

「変身忍者 嵐」1話 「猛襲!! 怪魚忍者毒うつぼ」、毎日放送東映、1972

やっと東映チャンネルで見られたこのシリーズ、初見なのでとてもたのしみにしていた。初回放送時、この番組は「ウルトラマンA」の裏番組だったので、ウルトラシリーズ流れでそっちを見ていたのである。いま考えてみれば、ウルトラマンAは何度も再放送されていたのに、こっちは再放送されていたのを知らなかったので(何度かあったらしいのだが見てない)、こっちを見ていればよかったと思うのだが・・・。以来、主題歌だけは知っていて本編を見たことは一度もない作品だったので、東映チャンネルありがとうである。

見てみると、ほぼ「仮面ライダー」の忍者版。原作者、プロデューサー、制作会社が同じなのだから、あたりまえといえばあたりまえ。同じ東映作品の「赤影」のようなコミカルなテイストとも、ピープロ「快傑 ライオン丸」「風雲 ライオン丸」のちょっとチープで変わったテイストとも違う、初期の「仮面ライダー」に近い、怪奇色が強く出た感じのおはなし。殺陣にもかなり気合いが入っている。

1話は、血車魔神斎(声は納谷悟朗)が、化身忍者の血車党を使って日本を戦乱の世に戻そうとするが、もと血車党の谷の鬼十(高松英郎だ)が息子のハヤテに懇願されてハヤテを変身忍者に改造、血車党と対決する。ハヤテは嵐に変身し、江戸幕府が送り込んだ伊賀忍者タツマキ(牧冬吉!)とその子カスミ(林寛子)、ツムジ(松葉寛祐)が加わり、血車党の化身忍者「毒うつぼ」を倒すが、谷の鬼十も血車党に殺され、化身忍者を作り出す秘術が書かれた巻物も奪われてしまうのでした、というおはなし。

物語の冒頭や最後、嵐が変身する場面など、やたらナレーション(中江真司)が入るところもライダーっぽい。主役のハヤテを演じる南城竜也はさわやか男子。当時のアイドル林寛子とか、白影さんこと牧冬吉とか、いろいろ見どころ多し。主題歌は、菊池俊輔作曲、歌は水木一郎で、何度聞いてもかっこいい。今度カラオケに行ったときはこれを歌うのだ。録画した「赤影」もろくに見られない状態だけど、こっちは未見だけになんとか見たい。放送が別の曜日で時間が遅ければ、実況に参加できるのになあ(東映チャンネルの初回放送は、火曜日18時~19時)。