ヤルヴィ、ヤンセン、ドイツカンマーフィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェン   序曲「プロメテウスの創造物」


ブラームス     ヴァイオリン協奏曲


ベートーヴェン   交響曲第5番



   ヴァイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン

   パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、NHKBShi「プレミアムシアター」2010.12.4


先週の「NHK音楽祭」での、ヤルヴィ/ヤンセン/ドイツ・カンマーフィルの公演。これはとても行きたかったのだが、予定が合わなくて断念。悲しかったが、1週間でテレビ放送してくれるのだから、NHKさまさまである。

出来は全部よい。「プロメテウスの創造物」は均整の取れた演奏。ブラームスは、ヤンセンとの合わせ方が完璧。まあ、何度も共演しているのだからめずらしいわけではないが、ヤンセンのヴァイオリンはすばらしい。演奏全体として、いままで聞いたこの曲の演奏の中では一番いい出来のひとつであることはまちがいない。

そしてメインのベートーヴェンの5番。これがまたすごい出来。いい意味で精巧な機械のようなベートーヴェン。余計な肉はすべてそぎ落としたような筋肉質の演奏。テレビの前にいても、むちゃくちゃ集中して聴いてしまった。ヤルヴィとカンマーフィルは、大阪でシューマン交響曲のプログラムがあったのだが、そっちにも行けなかった。また早く日本に来てくれるといいなあ。アンコールピースは、ブラームスハンガリー舞曲第6番。これはめちゃくちゃ楽しそうに演奏していた。当日、NHKホールに行けた人がうらやましい。